真冬の曇天、 石畳の住宅街を重い足取りで歩くデカイ男とチビの男… 気分も曇天、 寒さで紅潮した頬を裂く様に吹き抜ける一陣のつむじ風 同時に身をすくめる凸凹2人組、 「さぶ‥」 やはり南に行くべきだったと、眉間にシワを寄せ 鼻をすするデカイ男のほぼ足下で「あっ」という声が耳に入る。 また変なモン見つけたか?と振り向いてみれば チビは顔を真上に向け瞳を輝かせている。 『空?』 目線を追ってみると、重く暗い空から真っ白い小さなつぶ達が 静かに舞い降りてくる… 大阪にいた時は雪が降ると嬉しかった。 でも今現在、雪がよく積もる地域に越してみれば もう雪はいらないと言う。 勝手やなぁ… (2004.1.17) |